ホームライフステージ別情報乳幼児期幼児期の食事のポイント
幼児期の食事のポイント
幼児期は将来の食生活の基礎をつくる大切な時期です。自我がでてくるため困ることもありますが、楽しく食べる経験を通して、望ましい食習慣が身につくようにしていきましょう。また、個人差が大きい時期です。お子さんの発育・発達状況に合わせて食事を進めましょう。
食事のことは、みんな困ってます!
平成27年度乳幼児栄養調査では、お子さんの食事について、8割以上の保護者の方が「困りごとがある」と回答されています。
- 「遊び食べ」「偏食」「むら食い」(2歳から3歳未満、3歳から4歳未満とも)
- 「早食い、よくかまない」「口にためる」「口から出す」(2歳から3歳未満)
- 「時間がかかる」(3歳から4歳未満)
- ほかにも「食事よりも甘い飲み物やお菓子を欲しがる」「小食」などがあります。
リンク
食生活をふりかえってみましょう。
★お菓子や飲み物(牛乳やジュースなど)をとりすぎているかもしれません。
おなかが空いてしっかり食べられるように、食事前のおやつは、避けましょう。
※母乳を続けているお子さんは、飲ませるタイミングに気をつけましょう。
★食事に集中できるようにテレビやスマホなどは消しましょう。
短い時間でよいので、お子さんが食事に集中できるようにしましょう。
食事の前は手洗いをし、「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつで、食事と遊びの時間を切り替えることも大切です。
★かむ力がまだ弱いかもしれません。
大人と同じメニューでは食べにくいものもあります。歯の生え方やかむ力に合わせ、軟らかく煮る、一度ゆでて(電子レンジにかけて)から炒める、とろみをつけるなど、食べやすく料理しましょう。
また、大人がよくかむ姿を見せてあげましょう。
食べないからと食卓にださないでいませんか。
味付けや切り方を変えると食べることもあります。
また、一緒に食べる大人がおいしそうに食べているのを見ることで、お子さんも安心して食べることができます。見慣れる、食べ慣れるように様子をみながら、さりげなく食卓にだしてみましょう。
楽しく食べるために
- 1.リズム
- “子ども”の生活リズムは、自然にはできません。「早寝、早起き、朝ごはん」を心がけ、大人が子どもと一緒に生活のリズムをつくっていきましょう。
- 2.バランスのよい食事
- 主食、副菜、主菜のそろったバランスのとれた食事で、心にも体にもいっぱいパワーを与え、元気いっぱいの一日を過ごしましょう。
- 3.おやつ
- 栄養を補う食事の一部で、子どもにとって大事な楽しみです。
1日に1回から2回、時間と量を決めることが大切です。 - 4.偏食(好き嫌い)
- 2歳から3歳ころから好き嫌いが多くなるのは、次第に味覚が発達することと、子どもの自我が確立し、意思表示がはっきりできるようになるためだと考えられています。
無理強いはせず、しばらくしてから、さりげなく食卓にだしてみましょう。 - 5.肥満
- 次の項目が多くあてはまるほど肥満になりやすいです。あてはまる項目はできるだけ改善しましょう。
□ 就寝時間が遅い
□ 朝食を食べないことがある
□ 外遊びが少ない
□ おやつは時間・回数が決まっていない
□ あまりかまない、早食い
□ ジュースや菓子をよく食べる
□ 一人で食事をすることが多い
□ ファストフードやインスタント食品をよく食べる