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高齢期の食事のポイント
急速な超高齢化が進行している現在、ねたきりや認知症などで介護を必要とする人も増えてきました。高齢になっても、身体機能の維持、生活の自立確保のためには、栄養状態の改善が必要です。
体重と低栄養
高齢期にはいると、体の動きが少しずつ衰えてきます。
思わぬケガなどをして寝込んでしまったり、食事量が減ったり食べものの好みが変わってきたりします。
気をつけなければならないのは、粗食になってしまうことです。
中年期=生活習慣病予防でしたが、高齢期=低栄養予防です。
低栄養の目安
体重減少が6か月間で2から3kg以上あるかつBMIが18.5未満の方は要注意です。
しかし、体重減少が6か月間で2から3kg以上ある又はBMIが20.0以下の方は「低栄養のおそれ」があるので是非、保健センターへご相談ください。
高齢期の食事注意
- 寝たきり防止は、たくさんよりまんべんなく食べましょう。
- 毎日、3食きちんと食べましょう。
- 毎食、主食+主菜+副菜を揃えましょう。
- 牛乳・乳製品や果物は毎日とりましょう。
- 身体の調子が悪いときは、無理をせず栄養や水分補給に心がけましょう
ほかにも気をつけていますか?
- 一人暮らしや閉じこもり
- 買い物にもでかけないので偏った食事になりがちです
- 口のケア不足
- よくかめないなどの理由で食事量が減りやすくなります
- 不規則な生活
- 胃腸の働きも不規則になり食欲が落ちてしまいます
- 便秘や下痢
野菜、いも、海そう、きのこ類は十分加熱して毎日とりましょう
やわらかく消化の良いものを!
高齢者の方は
飲み込みにくくなったり、かみにくいものがあったりするので食べ方や調理の工夫をすることが必要になります。
のどにつまったり、誤飲、誤嚥しないよう、安全においしく食事を食べましょう!!
調理例
- 穀類
- めん類は、すすらなくても良い長さにする
- 餅のかわりに、白玉粉や上新粉で団子を作る
- いも類
- たっぷりの出し汁で軟らかく煮る
- マヨネーズやバターを混ぜるとモサモサしない
- 魚類
- 刺身は、たたき風にする
- 白身魚は身がほぐれやすい
- 肉類
- 適度に脂のあるものを選ぶ。
- 包丁の背でたたいたり、すじ切りする
- 薄切りの肉を巻いてから一口サイズに切ると、厚みはあるので見た目が良く、噛み切りやすい
- 卵
- 茹でた卵黄はむせやすい。あんをかけたり水分を補う
- お粥に混ぜたり、味噌汁やすまし汁などに落とす
- 豆類
- 粒のままの納豆は、のどに詰まったり気管に入りやすい
- 絹ごし豆腐のほうが、木綿豆腐・焼き豆腐・厚揚げより飲み込みやすい
- 高野豆腐は、すりおろして小麦粉のようにお好み焼きに入れたり、卵焼きに加えたりできる
- 野菜類
- 繊維に対し垂直に切ったり、斜めに切ったりする
- おろしたり、隠し包丁をいれ軟らかく煮る
- 葉物類は茹でてから刻む
- 根菜類は少し厚みをもたせて切りじっくり煮込む
- 刻むと誤嚥しやすくなるので、スプーンで崩しながら煮汁と一緒に食べたり、とろみをつけたり、すりおろす
- 圧力鍋を使うと煮くずれしにくく軟らかく煮える
- 果物類
- すりおろしたり、軟らかく煮る
- 薄切りにしたり、小房にわけたりする
- 海藻類
- わかめよりは、ひじきの方がかみやすい
- 海苔は小さくちぎってトロトロに煮る