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成人期の食事のポイント
成人期は健全な食習慣を身につけ、生活習慣病を予防することが大切です。朝食を食べて規則正しい生活リズムをつくり、適切な量と質の食事で適正体重を維持しましょう。
朝ごはんを食べていますか
1日の始まりに、体にエネルギーを入れることが、朝ごはんを食べることです。名古屋市の「食育に関するアンケート調査」では、20歳代男性のうち朝ごはんを「毎日取っている」と回答した方が半数に満たないなど、若い世代で朝ごはんの欠食が多い傾向があります。
野菜の摂取量が少ないのも、この年代です。1日に2回の食事では体に必要な栄養が摂りきれないことが心配されます。
朝ごはんを食べないことが習慣になってしまうと、
- 一度に食事を食べすぎる、間食が増える⇒肥満や糖尿病の発症のきっかけになる
- 野菜の摂取量が減り、ミネラルやビタミン類が不足する⇒生活習慣病の発症につながる
気がついた時が、改善するときです。
適正体重を維持していますか
名古屋市の「健康に関する市民アンケート」では肥満の割合は女性より男性で高く、20歳代から60歳代男性は4人に1人が肥満という結果でした。適正体重を維持するためには食事がとても大切です。次のことが、たくさんあてはまる方は要注意です。
- 朝食を抜くことが多い
- 食事時間が不規則になりやすい
- 一度に食べる量が多い又は極端に少ない
- 特定のものばかり食べたり、食材が限られるなど偏りがある
- 外食や中食の利用が多い
- ひとりで食事をすることが多い
- あまりかまない、早食いの方である
- インスタント食品等の利用が多い
- 寝る1から2時間前に食べることが多い
- 野菜をあまり食べない
- お菓子や甘いものをよく食べる
- 味の濃いものや脂っこい料理が好み
若い女性の「やせ」も心配です。20歳代の女性は5人に1人が「やせ」です。
低出生体重児出産や骨粗しょう症などを引き起こす原因になります。
もし、やせるために、無理なダイエットをしていたら、それは、すぐやめましょう。
健康を保つには太りすぎもやせすぎもよくありません。
メタボリックシンドローム
健診で腹囲を測ったことがありますか?メタボ、イコール肥満ではありません。
腹囲(おへそ周り)男性85センチ以上・女性90センチ以上で、次の(1)から(3)のうち2項目以上があてはまると、メタボリックシンドロームです。
- (1)血圧
- 収縮期(最高)血圧 130mmHg以上
- 拡張期(最低)血圧 85mmHg以上
の両方又はいずれか - (2)血糖
- 空腹時血糖 110mg/dl以上
- (3)血中脂質
- 中性脂肪 150mg/dl以上
- HDLコレステロール 40mg/dl未満
の両方又はいずれか
メタボリックシンドロームの方は、今すぐ生活習慣を改善し内臓脂肪を減らしましょう。
栄養・食生活のポイント
バランスのよい食事にしましょう。野菜の摂取量を350g以上を目標にして食べましょう。
食べすぎ、食塩の摂りすぎに気をつけましょう。
今は、メタボリックシンドロームではない方も、年をとって徐々に基礎代謝が落ち、メタボリックシンドロームになる危険性があります。気をつけましょう。
外食や中食を気にしてますか?
飲食店やコンビニエンスストアなどで、色々な種類のものを食べたり、購入することができます。最近は、栄養成分表示がされているものもあります。
- メニュー選びは変化を持たせましょう
- 副菜(野菜)の多いメニューを選びましょう
- 不足しがちな副菜、牛乳・乳製品等は、他の食事の時に補いましょう
- 油料理やマヨネーズ・ドレッシングのとりすぎに気をつけましょう
- しょうゆ・ソース・塩はかけすぎないようにしましょう
塩分は控えめに!食塩相当量の1日の目標量は、男性は、1日7.5g未満 女性は、1日6.5g未満です。